ポケットの形状も様々ございます。
機能性やデザインどちらを選ぶのも自由ですが、ポケット内部にモノを入れないのが、シルエットの美観を損なわないポイントです。
腰ポケット
斜めポケット角度は様々ございますが、最も機能的なポケットです。
手を抜き差ししやすいのですが、着座時にポケット部が膨らみやすいのが特徴です。
一般的にトラウザーズ単体・スーツのトラウザーズにもよく見られるデザインです。

機能性は少し劣りますが、ポケット自体が目立たずスマートな印象です。
着座時にも膨らみを防ぐことが可能で、比較的にスーツにはよく取り入れられるデザインです。
L字ポケット

こちらはカジュアルなデザインになります。
真上から手を抜き差しすることになりますが、ポケット内部のものがこぼれにくいのが特徴。
デニムパンツなどに見られるデザインですが、スーツのポケットとしては滅多に用いられません。
ピスポケット(ヒップポケット)
ポケット無し

ヒップの美観を重視するのであれば、付けないのもひとつ。
クラッシックなトラウザーズによく見られるもので、利き手のヒップのみにポケットを付けています。

ポケット内部のものが飛び出るのを、簡易的に防止する仕様です。
一般的によく用いられる仕様です。
片玉縁ポケット
ポケット切り口の下部に別布を設け、補強したものです。
見た目もスッキリしたイメージで、ポケット入口の強度も高く実用的な仕様です。
両玉縁ポケット
ポケット切り口の上下を別布で補強しものです。
ポケット付きではいずれのデザインよりもスマートで、美しいヒップラインを邪魔しないデザインです。
フラップポケット
こちらは中身が飛び出ることを防ぐことに特化した仕様です。
デザインとしてもポイントになりますね。
※他にもループ留めや三角留めなどもございますので、お気軽にご相談くださいませ。
ポケットをどう使うか

基本的にはスーツのいずれのポケットにも、ものは入れない方が断然スマートです。
ですが、日常的によく使う軽量な小物くらいなら、差し支えないでしょう。
鍵などの先端が尖ったものや、重量のあるものは大きく型崩れしたり、ポケット内部を著しく傷つけます。
そういったことを少しでも防ぐために、バッグ選びはもちろんのこと、入れるものの実用性や大きさなどをよく考慮して納めておくことが、エレガントでスマートな振る舞いに繋がります。
詰まるところ、こうした身嗜みや美観を基準に身支度を整えていくことは、仕事の効率や改善への気づきに通じて行くものです。普段からのこころがけで一味違う雰囲気を醸し出して参りましょう!