時代によって最も大きく変動するのがシルエットです。細くもなり太くもなるシルエットですが、より普遍的で体型に適したシルエット選びが重要なポイントとなってきますので、参考にしてみて下さい。
タイトシルエット
全体的に細身のシルエットです。

60年代から見られたシルエットで、現代でも若年層や痩せ型体型にフィットするデザインです。
股上は浅く、裾は短めでまとめるとキレイな仕上がりになります。
こちらのシルエットは全般的に股上が浅めで、ノータックのものが主流となっています。
現代では敢えてタックを入れたものもございますが、お好みで選んでいただいて構いません。
上着も同様に全体的にタイトなシルエットのものが、一般的なセットアップになります。
テーパードシルエット

腰回りにゆとりを持たせ、裾にかけて絞っていくシルエット。
タックを入れることによって機能性を高めることもでき、クラッシックな重厚感も演出できます。
年齢や体型を選ばない普遍的なシルエットです。
こちらのシルエットの場合は全体的に股上が深めで、タックの入ったデザインのものが主流です。
タック無しでももちろん構いませんので、お気軽にご相談下さいませ。
上着も少しゆとりのあるクラッシックなフィット感がバランスよくまとまります。
パイプドステム

太腿から裾まで広さが一定のシルエット。
少しクラッシックなタイプのトラウザーズです。足元はハーフクッションやワンクッションでまとめるとバランスがよくなります。
60年代のアイビースタイルなどの、アメリカントラッドな着こなしにしっくりくるデザインです。
テーパードシルエット同様、こちらも普遍的なシルエットで体型を選ばないシルエットになります。
股上は少し深めのものと相性がいいデザイン。
上着はアメリカントラッド特有のボックスシルエットと、最も相性がいいデザインですね。
フレアードシルエット

60年代後半から70年代にかけて流行したシルエットです。
裾にかけて緩やかに広がっていくシルエットは独特ですね。
ヒップ周りはタイトで股上も浅い仕様となっていることが多く、好き嫌いの分かれるデザインです。
ビジネスには不向きではございますが、個性的な味のあるスタイルが演出できます。
上着はブルゾンなどと合わせる場合は短めに。
ジャケットと合わせるなら丈は少し長めにし、ウエストはかなり絞り込んだデザインのものとの相性がいいですね。
バギートラウザーズ

20年代のオックスフォードバックスや、80年代に流行したバギーパンツなどに見られるシルエット。
異常な太さが特徴のパンツは、20年代に英国オックスフォード大学の学生が、禁止されたニッカーズを下に履いて隠すために履いていたパンツ。
80年代に流行したバギーパンツなどでリバイバルしています。
写真向かって右から2番目の男性のパンツが特に太いですね。