奥様からのお申込みによる、メンズファッションVゾーンコンサルティング事例。
15年間着続けているスーツスタイルに、幅を持たせたいとのお問合せでした。いつか買おうと思いながら、日々の忙しさに流されてしまっていましたが、結婚12年目の絹婚式に合わせて変えようと決意されました。
職種上スーツは月に一度の出張時にしか着ないため、シャツやネクタイも過去に購入したままの状態でした。カウンセリングで現在のスーツやシャツ、ネクタイとの併用ができるものを提案してほしいとのことでした。
ジャケットからシャツの襟を飛び出させないこと
夏場はノータイで出勤することも多いらしく、頂いたお写真の様子では、襟の座りが悪く少しだらしない印象に映ります。お顔立ちは少し濃いめのキリッとした印象がもったいなく感じられました。ボタンダウンシャツは、基本的に襟先のボタンを留めても、ボタンが見えない方がスマートに映ります。ビジネスシーンでは見せない方がエレガントです。今回は予算も限られ、その中でパターン組みするために、シャツやネクタイ単体のコストを抑えつつ、まとめ買いで更にコスパの高いスーツカンパニーでご提案。
シャツの襟先はジャケットの内側に収めるのがスマート
ノータイ出勤時でも襟がジャケットから出ずにスッキリ収まるように、ワイドカラーをご提案。喪服でも兼用でできるかとのお話をいただきましたが、ワイドスプレッドは少しカジュアルな意味合いが強いため、喪服においては基本となるレギュラーカラーをオススメ。喪服用のシャツは次回へとなりました。
シャツにもドレスとカジュアルがあります。ビジネスシーンに合わせたコーディネィトが重要ですが、スーツが少しドレスよりのため、シャツもボタンダウンよりはドレスシャツの方が、きれいに収まります。襟周辺に華美なデザインのあるものや、ボタンが異常に多いもの、ボタンの留め糸が華美な色合いのものなどは、軽薄に映りますので選ばない方がオススメです。
カジュアルにまとめるならレジメンタル
カウンセリングの中でお聞きしていくと、職業上は営業廻りではなく、社内での会議でスーツを着用するとのこと。会議自体も大人数の前でのプレゼンテーションでもなく、少人数でのフランクな打ち合わせがターゲットシチュエーションということでした。
落ち着きがありながら、少し柔和な印象がある大きめの幅のレジメンタルストライプを。こちらは数種類ご提案する中で、ご本人と奥様のお二方のテンションがあがるものを、お二人でチョイスしていただきました。
いつもお二人の買い物の中で、奥様の選ぶものはご主人様が似合わないと敬遠され、ご主人様が選ぶものが奥様にとっては地味すぎると牽制され、結果的に買わずに終わってしまうという課題を解決。お二人の笑顔がとても印象的でした。濃いめのお顔が特に締まります。
あらゆるシーンで使えるドット柄とボルドー
こちらは明るめのタイを全く持っていないとのことで、オススメさせていただいたもの。こちらがかなりのお気に入りとのこと。真っ赤なパワーカラーのネクタイよりも、少し深みのあるボルドーを基調としたドットタイ。あらゆるシーンに使え、少しだけ大きめのドットを選ぶことで少しポップな印象に。
日本人はビジネススーツに黒を持ってくる方が非常に多いですが、海外ではマフィアか特別な式典のみでしか黒は着用しません。ビジネスベースとしてはネイビーとグレーのスーツが最も着回しが効きます。ネクタイ選びにも迷わないスーツですので、是非まだ持っていない方は持っておきましょう。こういった話も買い物と併せてご説明させていただきますので、是非ご活用ください。
洋服はライフスタイルのメリハリを生む潤滑油
ご主人様、奥様お二方よりご感想をいただきましたので、掲載させていただきます。上記のお写真はご帰宅後のファッションショーの模様をお送りいただきました。お二人の仲の良さがとても印象的で、帰ってからも更に夫婦仲が良くなりましたとのお声まで。
早く購入した商品を着て、出張へ行きたいと仰られたのもつかの間、翌日急遽出張が決まったらしく、早速着用して出勤されたようです。12年間共に生活してきて、初めてウキウキした顔で出勤された模様を、奥様がブログにまで掲載して下さいました。
装いはライフスタイル潤滑液にもなります。日々ただ着るだけ、脱いで洗うだけ。それではあまりにももったいないと感じます。着る時は『よし!行ってきます!』、脱ぐときは『今日もありがとう!お疲れ様!』その気持ちの切り替えと感謝の気持ちがあるだけで、夫婦仲も変わってきます。今回の同行ショッピングでは、私の方こそ改めて学ばせていただきました。K様ご夫妻ありがとうございました。お二人のこれからに『幸』あれ!