衿の形は顔周りから胸元にかけて、印象を最も左右するジャケットの重要な構成要素のひとつです。特にラペル(下衿)はトレンドにも左右されがちな部位だけに、目的をもった選び方を心がけて下さい。
ノッチドラペル(標準仕様)

最も一般的な衿の形で、あらゆるシーンにも馴染みやすいデザインです。トレンドによって細くも太くもなりますが、一般的には 7.5 ㎝ 〜 8㎝ が普遍的な大きさです。
少しピークドラペルに近いセミノッチドラペルもお誂え可能です。
ピークドラペル(標準仕様)

下衿の先が上方に尖ったデザインです。ノッチドラペルに比べて、華やかでシャープな印象になります。こちらもトレンドによって細くも太くもなり、一般的な大きさもノッチドラペルと同様です。ダブルブレステッドはピークドラペルになります。
少しノッチドラペルに近いセミピークドラペルもお誂え可能です。
ショールカラー(Option)

タキシードによく見られる仕様で、日本ではへちま衿とも呼ばれるデザインです。通常のスーツに用いられることは少ないですが、近年のカジュアルなセットアップや、カーディガンに近いスポーツジャケットでも見られる仕様です。
写真は1930年代のスモーキングジャケット。大きなショールカラーが特徴的で、カラーリングも面白いですね。