即位礼正殿の日を迎え、初の企画を開催致します。
スーツ市場もこれまでにないくらいの低価格となり、インポート生地を使用した既製品や、オーダースーツも手軽に入手できるようになりました。ですが、その多くはイタリア製・英国製のブランドネームを重視した発信に重きを置いており、売る側・買う側もその生地をパーソナルなライフスタイルや、ワークスタイルを十分に熟慮した上での提案ができていないことに、幾分の違和感を感じています。
生地商社へ訪問し、お話をお聞きする中で『インポート生地の脆弱さ』が、クレームとして挙がっていることを耳にしました。いかにいい生地のスーツを誂えたところで、着用するシーンや運動量を考えず、手入れを怠っているのではその生地本来の味わい深さを感じる事はできません。
改めて、日本が誇る国産生地に袖を通してみてはいかがでしょうか。海外のメゾンブランドにも生地を提供し、その頑健さと味わい深さに定評のある『尾州織』製造メーカー葛利毛織工業株式会社の【DOMINX】。
高速で生地を大量に織ることが可能な現代において、創業から100年間丁寧にメンテナンスを続けながら、低速で織られる【ションヘル】織機にこだわる理由。高速織機では表現不可能な手編みに近い風合いと、高密度に織られた生地の頑健さ。日本で織られ続けている生地が、日本人のライフスタイルに合わないわけがありません。ビジネスにもカジュアルにも対応できる、近江商人の魂が宿る『尾州織』を、是非この機会に体験してみて下さい。